top of page

イベント

SEA/J CTF for Students 2024 開催レポート

座学中心になりがちなセキュリティ学習に対して、実践的なチャレンジをしていくCTFは非常に有効な学習方法です。

また、セキュリティに興味を深める切っ掛けとしても最適な場となります。SEA/Jは、学生の成長とセキュリティスキルの育成を目指し、昨年度に引き続きアカデミー認定校への支援としてCTF大会を2024年8月7日に開催しました。

【開催案内はこちら】https://www.sea-j.net/ctf2024

参加はアカデミー認定校10校から32チーム、総勢86名が腕を競いました。

今回は部門を2つに分けて、すべてのチームが対象のオープン部門と、1年生のみで構成したチームについて別途フレッシュマン部門を設けました。学習を初めて間もない1年生でも優勝のチャンスが生まれる部門となります。

【競技結果】

image.png

優勝の「メロンチーム」は、なんと1人チームでのチャレンジでした!たくさんの難問も正解し、2位以下に大差をつけての独走でした。

【優勝者インタビューはこちら】https://www.sea-j.net/partner-ctf2024interview

尚、前回大会と同様に参加者全員に参加証を提供しました。昨年度の参加者はこれで2枚目になりますね!

image.png

【問題カテゴリ別正解率】

image.png

 

※「問題チャレンジ率」:誤答を含め回答を“インプット”した率=設問にはチャレンジしたと解釈

 

不正解だったが、難問にチャレンジをしたチームはたくさん居たことがわかります。難しい問題に果敢に取り組んでいる姿が想像できます。

【問題配点別正解率】

image.png

 

配点別正解率です。このデータからも、高得点の難問にチャレンジをしたチームはたくさんありました。主催者としては、今後の学習題材としても記憶に残してもらえることを期待してます。

ここからは参加者アンケートから振り返っていきます。

・競技参加者:86名 

・アンケート回収:57名(1年生 16名、2~4年生 41名)

image.png

 

昨年度の第一回大会では、CTF初心者の方は95%でした。今年は昨年度参加した方の再チャレンジもあり、CTFという競技が徐々に浸透していくことが期待されます。

image.png

 

昨年度の結果では98%の方が、「少々難しかった」「とても難しかった」と回答してました。今年度は84%です。1年生と2年生以上の違いは学習経験の差として妥当かと思います。尚、主催者側としては、問題全体としては昨年度と同じレベルになるようにセットしました。

image.png

 

84%の方が「難しい・・・」と感じていたようですが、競技は楽しんでもらえたようです。

「難しい」=「楽しくない」、ということではないことが証明されています。主催者としては、この競技実施の主旨がうまく伝わったと一安心です

image.png

 

SEA/JはJNSAと協力関係にあります。JNSAのSECCONについて、是非ともSEA/J CTFの経験者にチャレンジして欲しいと願ってます。

image.png

 

2年生以上になると作問についても興味を持ってもらってます。授業では作問自体を取り扱うことは難しいかもしれませんが、学習しているテーマについて、「もしも、これをCTFの問題にするとしたら・・・」などと息抜きとして考えて貰えると良いかと思います。クイズをつくる感覚でしたら良いアイデアが浮かぶかもしれません。

image.png

 

90%の方が「役に立った」「多少役に立った」との回答でした。楽しみながら、悩んで、考えて、試行錯誤して、チームメンバーと議論して、、、競技中にはいろいろな事が起きたと思います。このような積み重ねがスキルアップに繋がっていくと思います。

昨年度からスタートしたCTF大会。まだまだ工夫の余地はありますが、まずは来年度以降も継続していく予定です。

将来には、CTFの作問コンテストもできれば楽しそうですね。

 

SEA/Jはセキュリティ資格の運営事業ですが、根底にはセキュリティ人材を多数輩出し多数の方々のセキュリティスキルアップによって社会に貢献することが目的です。

「SEA/Jの基本理念」
わが国におけるセキュリティ教育に関する意識レベルの向上及び関係知識の普及を図るとともに、セキュリティ技術者等の育成を行い、もってわが国のコンピュータ・ネットワーク社会の健全な発展に寄与することを目的とする。

 

この理念に基づいて、これから社会で活躍する学生への支援について企画を積み重ねていいきます。

 

今回残念な結果に終わった方、参加できなかった方、来年度のチャレンジをお待ちしています!!

bottom of page