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イベント

SEA/J CTF for Students 2026 優勝者インタビュー
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▲左から、船本校長先生・飯野先生・大澤さん・巻さん・佐藤先生

2026年8月5日(水)、一般社団法人セキュリティ・エデュケーション・アライアンス・ジャパン(SEA/J)のアカデミー認定校を対象とした「SEA/J CTF for Students 2026」が開催されました。

※大会結果詳細についてはこちら

CTF2026大会結果レポート:https://www.sea-j.net/partner-ctf2026report

CTF2026開催案内:https://www.sea-j.net/ctf2026

第4回を迎えた今大会では、近年のAI技術の普及に伴い、AIツールを活用するチームが増えました。

解析やコード生成など、さまざまな場面でAIが活用されたことで、各チームの回答スピードも一段と上昇。

これまで以上にスピード感のある大会となりました。

 

その頂点に立ったのは、北海道情報専門学校(HCS)のチーム「:Grinning Face with Sweat:」。

昨年の第3回大会では惜しくも準優勝。

その悔しさを糧に、今年ついにリベンジを果たしました。

 

【チームメンバー】

大澤 宗馬(おおさわ そうま) システムエンジニア科 3年生

巻 大樹(まき たいき)システムエンジニア科 3年生

 

さらに、2位にも同校の別チームが入賞。

北海道情報専門学校が1位・2位を独占する『ワンツー・フィニッシュ』となりました。

 

今回は、優勝チームの2人と先生へのインタビューを通じ、北海道情報専門学校の強さの源泉に迫ります。

◾️優勝チームインタビュー

―――SEA/J CTF for Students 2026への参加を決めたきっかけを教えてください。

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巻さん:

今年に関しては、昨年の大会で2位に終わった悔しさを晴らすためのリベンジをしたいと考え、参加しました。昨年参加した理由は、実践経験を積める場を探していたからです。

 

ちょうどその当時、私は国家試験である情報処理安全確保支援士試験に不合格となりました。「どうしてダメだったのか?」とその原因を分析していたところ、自分に足りないのは「理論を形にする実践経験」だと思うようになりました。

 

そこで飯野先生に相談したところ、「こんな大会があるよ」と、SEA/J CTF for Studentsのことを教えていただき、実力が信頼できる大澤に声をかけて一緒に出場しました。

​

​

大澤さん:

僕も巻と同じで、「リベンジしたい」という気持ちが大きかったですね。

 

実は去年も、途中までは1位だったんです。ですがそこから他の方に抜かれてしまい、巻き返すことができないまま、2位で終わってしまいました。「このままでは終われない」と思っていたので、今年は優勝できて本当にホッとしました。

―――大会への出場を決めた後は、どのような準備をされましたか?

巻さん:
「AlpacaHack」という、ゲームやパズル感覚でセキュリティの問題に挑戦できるサイトで練習をしていました。他にも直接的ではないですが、Xで流れてくる最新の脆弱性の情報を自分で検証したりしていたのも、活きていたと思います。

 


大澤さん:
私はCTFに特化した対策はしていないのですが、日頃から個人で、ソフトウェアの脆弱性報告をしていました。それがCTFの問題を解く際に活きていたなと感じます。

 

他にも、普段から様々な電子機器の裏側を想像するよう、アンテナを張っているのも大きいと思います。

 

例えばメール一つをとってみても、

・送受信の仕組みはどうなっているのか

・その仕組みはどうすれば改ざんできるのか

・その改ざんをどうやって防いでいるのか

・その防御はどうすれば突破できるのか

のように、深掘りして考えるクセがついているんですよね。こうした習慣から知識が蓄積されているんだと思います。

―――大会を振り返って、特に印象に残っている問題はありますか?

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大澤さん:
とある問題の解法をどうするかでかなり悩みました。その問題を見た瞬間、一つの解き方を思いついたんです。ですがその解き方だと、かなり時間がかかりそうだと感じたんですよね。

 

僕らはスピード感を大事にするという戦略で戦っていたので、「もっと早く解く方法がないか」をしっかり考えてから、解くことにしました。すぐに突っ込まずあえて時間を置いて解き始めたのが、結果的に正解だったなと感じます。

 

​

巻さん:
僕は暗号分野の一番難易度の高かった問題ですね。最後に残っており「解けないな」とかなり苦戦していたのですが、後から解き始めた大澤が「解けたよ」とサクッと解いてしまったんですよね。あれは悔しかったです。

―――優勝が決まった時の気持ちと、賞金の使い道を聞かせてください。

大澤さん:

まずは安心しましたね。正直優勝できるとは思っていたのですが、途中経過を見ると、他のチームも順調に回答しており、少し不安が残っていたので。

 

賞金は、母に頼まれ、バドミントンのガットを買いました。柄にもなく親孝行しました。

ただそれだけでは賞金が少し余ったので、家庭学習のために業務用ルーターを買いました。拠点間VPNの設定の練習などに使い、自分のスキルをさらに伸ばしたいなと思います。

​

​

巻さん:

僕も「やっと1位になれた」という安心感が大きかったです。

 

賞金はまだ使ってないのですが、自分でサーバーを動かせる環境を家に用意したいので、ラズベリーパイかミニPCを買いたいなと考えています。就職で東京に引っ越しするので、そのタイミングで使わせてもらおうと思っています。

―――2人は本当にこの分野が好きで勉強熱心だというのが伝わります。どうしてそこまで熱中できるのですか?

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巻さん:

ある意味義務感かもしれません。セキュリティを仕事にするなら、常日頃からスキルを上げ続けたり、知識を吸収し続けたりするのが、当たり前だと考えています。その考え方が根本にあるので、自然と続けられています。

 

​

大澤さん:

個人的に僕のセキュリティに対する気持ちは、お米に対する気持ちと似ていると思っています。お米って、多くの日本人にとって身近で当たり前の存在ですよね。でも、『好きな食べ物は?』と聞かれて『お米』と答える人はあまりいないと思うんです。

お米が日本人にとって当たり前の存在になっているのと同じくらい、セキュリティの勉強も僕の中で当たり前になっているんだと思います。

―――今回の大会での気づきがあれば教えてください。

大澤さん:
AIのインパクトがよくわかりましたね。今回の大会は今までに比べて、AIを活用するチームが多くなり、各チームが例年にはないスピード感で、どんどん問題を解いていました。これからセキュリティ業界ではこういうスピード感が当たり前になっていくと思うので、しっかり対応していかないといけないと感じました。

 


巻さん:
少し大会の本質とは外れてしまうのですが、人を巻き込むことを継続したいなと感じました。僕は今プログラミングサークルでサークル長を務めており、積極的に人を巻き込むことを意識するようにしています。今回の大会ではその一環として、後輩に声をかけ、僕らとは別のチームを組んで参加してもらいました。


結果として、彼らも好成績を残し、『他にも大会に出たい』と言ってくれました。やってよかったと思いましたし、人を巻き込む重要性も改めて実感しました。

―――将来の展望や今後の目標を教えてください。

巻さん:

バグバウンティ(脆弱性報奨金制度)で、高額報酬を得られるような、トップレベルのセキュリティエンジニアを目指したいですね。

 

本業は一旦Webアプリ開発系の会社に就職するのですが、そこで経験を積んだ後は、やはりセキュリティ関連の仕事で活躍できるようになっていきたいなと思っています。

 

​

大澤さん:

僕はインフラ関係の会社に就職するのですが、そこの技術責任者の方から、ガバナンス構築やネットワークセキュリティなどが、まだまだ確立できていないと聞いています。そういった当たり前の部分をしっかり支えられるよう、自分が貢献できる部分を探っていきたいと思っています。

―――最後に。これからSEA/J CTF for Studentsに挑戦する学生へのメッセージをお願いします。

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巻さん:

「やってみればいいじゃん」と思いますね。僕は何か興味を持ったら、とりあえずやってみるようにしています。最初はさっぱりわからないかもしれないけれど、やっていくうちに見えてくることもあるので、セキュリティ入門の場として、SEA/J CTF for Studentsをオススメしたいですね。

 

​

大澤さん:

結果を残そうとしてほしいです。僕は、いい結果を残すことが、自分の自信につながったりと、今後の人生にプラスの影響を与えると考えています。

 

SEA/J CTF for Studentsはそのための場としてかなり優秀だと思うので、ぜひ挑戦して1位を目指してほしいなと思います。

◾️先生インタビュー

―――2人が優勝した時の気持ちを聞かせてください。

飯野先生_インタビュー.png

飯野先生:

「ついにこの日が来たか」と感慨深い気持ちです。これまで3回参加し、毎回惜しいところで優勝を逃し続けてきました。ですが、今回は、優勝をいただくだけでなく、2位も本校の学生がいただくことができました。本当に嬉しく思います。

―――優勝した2人は普段、どんな学生ですか?

飯野先生:

元々のポテンシャルが高いのはもちろんですが、探究力が高く、成長を続けている2人だと思います。特に、気になったことがあったらやってみるという姿勢が強く、それが彼らの高いレベルにつながっていると思います。

 

またそれだけではなく、周りを巻き込んでいく力もあります。他の学生も自然と巻き込んでくれるので、彼ら個人だけでなく、クラスやサークル全体のレベルも上がっているなと感じます。

―――HCSはSEA/J CTF for Studentsの成績が高いだけでなく、難関資格の合格率も高いと聞いています。

   そのように結果を出せる秘訣は何でしょうか?

佐藤先生:

私は、講師の大半が元エンジニアという点と、教員の好奇心が高いことが大きな要因かと思っています。現場を知る人間が集まって、世の中のトレンドを追いかけて取り入れ続けているので、しっかり実情にあった学びを提供できているのではないかと思います。

 

資格の取得については、ITパスポートや基本情報技術者試験、情報処理安全確保支援士試験などの情報系資格を扱うIPA(独立行政法人情報処理推進機構)のシラバスに準拠してカリキュラムを作っているというのも、一つの要因だと思います。これにより、日々の授業そのものが資格取得にもつながるようなカリキュラムになっています。

 

​

飯野先生:

また、学生の背中を押す先生が多いのも大きいと思っています。資格は就職にもつながるので、熱意のある先生ほど、学生に積極的に挑戦してほしいと考えているんですよね。そうした先生に学生たちは引っ張られ、受験し合格を掴んでいます。

 

他には、学生にいろんな経験をさせることも大事にしていますね。教員側はあえて細かく指示を出さず、「まずやらせてみる」という姿勢を保っています。学生の主体性を信じて、それを後押しするような関わり方をしているので、今回優勝した2人のように、自分から動ける学生はぐんぐん伸びていますね。

―――最後に。今後HCSをどのような学校にしていきたいですか?

飯野先生:

一つは、常に時代に即したカリキュラムを模索していきたいと思いますね。今この業界は、「AIとどのように共存するか」が大きなテーマになっているなと感じており、学校の教育の中でその辺りに触れていかなければいけないと感じています。

 

AIは便利な反面、それに頼りすぎると、自分で作ったものを理解できないエンジニアになってしまいます。なので、その辺りのバランスをしっかり考えて、学生たちに適切な付き合い方を伝えていきたいですね。

 

また、セキュリティ関連企業様との連携も増やしたいなと考えています。特別授業をしていただいたり、グループワークをやっていただいたりすることにより、学生もよりリアルで実践的な知識を吸収することができるかと思うので。

 

これからの時代は、エンジニアとしてセキュリティの知識や技術を持っているのは当たり前になると思います。なので、巻や大澤のように、セキュリティを「お米」と同等の存在として捉えられる学生をたくさん育てていきたいなと思います。そのためにも、学生に負けないよう、自分も勉強を続けていきます。

◾️おわりに

今回のインタビューから見えてきたのは、2人の高い探究心と日々の積み重ね、そして学生の挑戦を後押しする北海道情報専門学校の教育環境でした。

 

SEA/J CTF for Students 2026での同校のワンツーフィニッシュは、そうした日々の取り組みが一つの形となって表れた結果なのかもしれません。

 

SEA/Jはこれからも、アカデミー認定校との強固な連携を通じて、次世代のセキュリティ人材の育成を支援し続けてまいります。

 

北海道情報専門学校の公式HPはこちらです。是非、ご覧ください。
https://www.hcs.ac.jp/
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SEA/J認定校に興味をお持ちの方は、下記をご覧ください。

https://www.sea-j.net/certification

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